N°1448. Sold* ルネサンス時代の袖装飾&植物紋飾りパーツ付18金製アンティークロングネックレス

こちらの作品は販売済となりました、ありがとうございました。

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フランスの19世紀前期の希少なロングネックレスをご紹介いたします。
19世紀前期の、王政復古時代(詳しくは最下方参照)と言われた時代の18金製ネックレスで、長さは63cm、全て宝飾師によってハンドメイドで作られたジュエリーです。

素晴らしいのはダブルチェーンで、飾りパーツが付属し、留め具はアンティークジュエリーならではの装飾と細工であることです。

フランスのソートワール ルネサンス時代の袖装飾&植物紋飾りパーツ付18金製ハンドメイド/ロングチェーン 100cm以下_アンティークジュエリー ルーヴルアンティーク アンティークジュエリー&オブジェのギャラリー

植物紋の飾りパーツは移動式で、サイズは縦15mm、幅13mm、厚み3.5mmのサイズです。
内部が空洞になっており、表裏同じく植物紋があり、

ダブルチェーンが通る2つの穴があり、チェーンを平く整えながら、動かすことができます。
また、チェーンは平たい形に作ってあり、ネックレスを着けるとチェーンが自然に回転し、飾りパーツが自動的に留まるようになっています。

留め具はルネサンス時代の上着やドレスにある、ふくらんだ袖をモティーフにしており、手が取っ手を持っているデザインです。
留め具には、フランス18金刻印が2カ所と、工房の刻印が2カ所があります。

留め具のサイズは長さ42mm、最大幅10mmで、360度、どこから見ても立体的につくってあります。
このような留め具は、19世紀前期のフランスのアンティークジュエリーならではです。

チェーンは幅2mm、側面を見ますと、チェーンの作りがわかります。
まず長方形の18金板を、一つのパーツを中央を真ん中に広げた形にカットしたあと縁取りを磨いてなめらかにし、片端を丸く作りながら半分に折り、1つのチェーンパーツをつくります。
そのパーツへ、次のパーツを通し、熱で溶接しつないでいくという、時間のかかるチェーンの創作工程を通じて仕上げてあります。

着けますと、平たい面と、空間のある側面に交互に光が当たり、細かくキラキラと輝きます。

また留め具は、

手が取っ手をもつ部分はこのように90度動きます。
これは取っ手をつかむ手の内部にバーが入っており、バーは取っ手の両端にセットしてあり、動くようになっています。
つまり、蝶番の方式が、内部につくってあるというわけです。

留め具の程よい重みとこの作りのおかげで、ロングネックレスは落ち感良く、しなやかに揺れます。
留め具の開閉はねじ式で、右の画像の矢印の円盤型パーツを、左の画像のように上下させ、

下の左画像の水色の矢印部分を開閉します。

細い突起が、同じ形にカットされたネジ部分へすっきりとはめ込める仕組みです。
このような精緻な宝飾技法は、フランスのアンティークジュエリーに見られます。

このロングネックレスがつくられたフランスの「王政復古時代」とは、1800年初期のナポレオン1世の失脚後に、ブルボン王朝がよみがえり、王宮趣味の装飾品や家具が作られた1820-1840年代をさします。
繊細で優雅、凝った細工のジュエリーがつくられました。

しかしながら、当時の18金製ジュエリーは、後世に溶かして別のジュエリーに作り替えたことが多かったため、今残っているのは希少です。

(着用イメージ)

 

いにしえには、飾りパーツを留め具の方へ移動させ、1連にしてネックレスとして着け、留め具へ懐中時計やキー、シールなどをつける着け方や、男性なら、ダブルチェーンのままでチェーンをベストやジャケットのボタンホールへ通し、留め具の方へ懐中時計をつけ、時計をポケットへ仕舞い時々取り出して見たりという着け方もしていました。

63cmの長さは小柄な方にも着けやすく、細身のダブルチェーンがきめ細やかに輝く、
フランスのアンティークジュエリーらしいロングネックレスです。

◯ フランス王政復古時代_19世紀前期_シャルル10世王_ルイ18世_ルイ・フィリップ王
1814年のナポレオン1世皇帝の失脚後、1830年まで続いたブルボン王朝による立憲君主制。
まずルイ18世が復位した。ルイ18世は18世紀前期のルイ15世の孫で、兄はルイ16世、1755年にヴェルサイユ宮殿で誕生する。逝去後の1824年に弟のシャルル10世が続いた。シャルル10世王はマリーアントワネットとも仲良く、もっとも王らしい王と言われる。
1830年までの王政期には、18世紀のブルボン王朝様式やマリーアントワネット好み、中世、ルネサンス時代様式が復活し、ネオ・ゴシック、ネオ・ルネサンスといった工芸美術が流行する。1830年にはオルレアン王朝のルイ・フィリップ王が即位し1848年まで在位した。
一般には、1814-1848年を「フランス王政復古時代」と呼ぶ。

フランス 19世紀前期
素材: 18金
フランス18金刻印2ヶ所 / フランス宝飾工房刻印2ヶ所
サイズ:L63cm(ダブルチェーンの状態での長さ)
Sold*

France early 19th century
Material: 18K Gold
Size: L63cm
Sold*

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