N°0008 モスアゲート 風景石 ナポレオン1世皇帝時代アンティークブローチ

フランスのナポレオン1世皇帝時代(※下記参照)のアンティークジュエリーをご紹介致します。1700年代末から1800年代初期の、古代ギリシャスタイルのドレープ入り象牙色の薄手のドレスが流行した時代のブローチです。

レカミエ夫人 ジャック・ルイ・ダヴィッド画 1800年 ルーブル美術館蔵

 

当時の古典式ドレスは胸もとから下へ流れるデザインで、このアンティークブローチは胸の中央に留められました。貴婦人は冬でもそのスタイルでしたので、ジュエリーと同じくらいの価値のあった大きなカシミールショールを肩にかけていました。

以前に1人のパリジェンヌが、このスタイルの話をしますと、ナポレオン1世時代のこのタイプのブローチを、象牙色の袖の細いVネックのカシミアニットに合わせるのです。と言ってお求めになりました、そんな使い方も素敵ですね。

中央の石はカボションカットのモスアゲートで、フランスでは「アゲート・ド・ラ・レーヴ - 夢のアゲート」と呼びます。自然が作った石文様を風景に見立て、ジュエリーへ仕立てています。台座は18金製で、ギリシャ文様を彫金し、外側の縁には18金で縄編み状フレームを作り、天然真珠をリネン糸でつないでセッティングしています。

裏側のピンを留めてある台座は18金板を彫って作られたものです。


ナポレオン一世皇帝時代のアンティークジュエリーは希少で、古典ギリシャ様式の、夢のアゲート石のアンティークブローチです。

※ ナポレオン1世皇帝時代 帝政時代名称_様式

ナポレオン1世皇帝とは、1804年から1815年在位のフランス皇帝である。ナポレオン・ボナパルトは1769年コルシカ島生まれのフランス貴族で、軍人となった後に数々の遠征で名声を高め、フランス革命後のパリで第一統領となり、フランス革命を終わらせる。
その後1804年には国民投票で承認されたナポレオン1世皇帝として即位をし、英雄としてヨーロッパ大陸を統一するほどに君臨した。即位と同時にナポレオン自らが法の下の平等や自由を編纂した民法典「ナポレオン法典」を発布し、今もその原理はフランスの法律に生きている。1800年前後の時点では他国に先駆けた現代的な法典であり、天才的な指導力と人望を得たナポレオンの才能を示している。しかしロシア遠征から失脚し1815年に帝政が終わり、1821年にはセントヘレナ島で逝去した。フランス革命の自由平等を実現する皇帝として人々の希望となり、ベートーベンが「英雄」を作曲したことが知られている。
ナポレオン1世は自らを古代ローマ皇帝と位置づけ、この帝政時代に宮殿は古代のスタイルで整えられる。皇后ジョゼフィーヌは非常に贅沢な人物で当時のファッションリーダーで、ジュエリーやドレスなどの装いや室内装飾の趣味に秀でていた。古代ローマの白い布を巻きつけるトーガと呼ぶ装いや月桂樹の冠、、宮廷の古代彫刻、カメオ、インタリオのコレクション、古代ローマ時代の建築物や装飾品にインスピレーションを受けた様式が流行し、ルイ16世王時代からの、端正な美しさの新古典様式を踏襲した帝政時代様式が確立している。

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フランス 18世紀末 - 19世紀初期
素材:モスアゲート・18金・天然真珠
サイズ:L2.4cm W3.4cm
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Brooch
France late 18th century-early 19th century
Material: Moss Agate, 18K Gold, Natural Pearl
Size: L2.4cm W3.4cm
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