N°0838 ブローチ付懐中時計/アンティークジュエリーウオッチ

フランスの1900~1905年頃のアンティークポケットウオッチをご紹介致します。
これはピン型ブローチが付属しているジュエリーウオッチで、懐中時計は、片面はギヨシェ・エマイユ、片面が時計になっています。
チェーンを通す部分はプラチナ製で、両面にダイヤモンドのセッティングがあります。

「ギヨシェ」とは、金属の土台に細かい文様を浅く線刻した上に、色付きの透明エナメルを施す技法です。
エナメルから下の文様が透けて見え、モアレ織物のように光を反射して輝き、特にさまざまな文様があるのはアンティークジュエリーならではの技法と言えます。
この懐中時計のギヨシェ・エマイユは、あまり他では見られない色合いの「ブルーグレー」で、

このような色のエマイユは色を作る事が大変難しく、技術をもつ職人も少なかった為、当時でも、カルティエやファベルジェの宝飾工房でのみでしか作られておらず、現存は少ないものです。
ギヨシェは波型で、その上にブルーグレーのエマイユをかけ、その上にはミルグレーン(粒状彫金)をつけたプラチナフレームにダイヤモンドをセットした花籠がセッティングしてあります。

ギヨシェ・エナメル

縁取りの18金製フレームには、トルサード(縄目状)の飾りに白のエマイユが施してあります。
文字盤は白のエマイユで、「 ルロワ パリ LEROY PARIS 」のサインがあります。
「ルロア」の創業主はジュリアン・ルロア(1686-1759 下方参照)で、18世紀の偉大なパリの時計職人でした。
創業主亡き後も、高度な技術をもつ時計工房として、この時計の時代まで続いていました。

ブローチは、差し込むピンと後面は18金製で、表側はプラチナ製のリボン、葉、珠飾りにダイヤモンドをセットし、中央にはブルーグレーのギヨシェ・エマイユに合わせたグレイッシュ・オパールをセットしています。

当時、上着へ懐中時計用の小さめのポケットを作らせ、ポケットへピンを差し、実用的には懐中時計のストッパーとして、また見た目にはブローチを留めているように見せて使ったジュエリーウオッチです。

ブローチと懐中時計はチェーンの開閉パーツでセットし、取り外しができる作りですから、長いチェーンをつけてペンダントとしても使いました。
下の画像のような、懐中時計を取り付けるパーツがついたロングチェーンへ付け、時計はポケットへ仕舞ったり、短めのチェーンではペンダントのように着けました。

アンティークポケットウオッチをつけた貴婦人

ギヨシェ・エマイユのブルーグレーや、ダイヤモンドの花籠のモティーフがジュエリー的ですから、ペンダントとしても素敵なアンティークジュエリーです。
時計についてはこちらのページもご覧下さい。

※ ジュリアン・ルロア Julien Le Roy (1686-1759)
ジュリアン・ルロア(1686-1759)は18世紀の偉大なパリの時計職人。
1686年トゥール生まれで、13才にしてすでに時計の初製作を行い、1699年更なる修行のためにパリに移住。1713年に時計職人の師匠となり、後に彼の協会の他の職人の仕事を監督する立場にあるほどの技量のある時計師であった。

フランス 1900~1905年
素材: エマイユ・ダイヤモンド・18金・プラチナ・オパール・エメラルド
時計サイズ:L4.5cm W3.0cm
ピンサイズ:W1.0cm L4.6cm

Pocket watch with brooch
France 1900-1905
Material: Enamel, Diamond, 18K Gold, Platinum, Opal, Emerald
Watch size: L4.5cm W3.0cm
Pin size: W1.0cm L4.6cm
Price : Please contact us ▽

お問い合わせ

一覧に戻る

こちらもおすすめ

ページの先頭へ