N°1408. Sold* プラチナ&18金 アール・デコ時代のロングネックレス

こちらの作品は販売済となりました、ありがとうございました。

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シンプルシック、でも18金とプラチナを使った繊細な印象の、フランスのアンティークジュエリーをご紹介いたします。
1925年頃の、アール・デコ装飾時代の、長さ77cmのロングネックレスです。

このロングネックレスの素敵なところ、それは18金とプラチナという2種類の貴金属を使っていること、そしてアール・デコならではのシンプルで美しい曲線のモティーフをつないでいることです。

「アール・デコ」は、円、方形、シメントリーといったジオメトリック(幾何学形)を基本にした1920年代から1940年代頃までのアート・ムーヴメントで、
単に幾何学形を使っているのではなく、古代ギリシャからヨーロッパへ受け継いだ、美の基準である「黄金比率」を基本において、かたち作ったものです。
人の目に美しいと感じさせる美の基準を、幾何学形へ昇華した、シンプルで、調和の取れた曲線や方形のバランスのアート・ムーヴメントです。

特にこのネックレスは1925年頃のアール・デコ盛期のアンティークジュエリーで、例えば、この時期に活躍した装飾家「ポール・フォロー」には、このネックレスのような紡錘型、楕円、流線型を使った家具や、照明器具などのインテリアデザインが見られます。
下の画像は「ポール・フォロー」と彼のアール・デコ様式の家具で、100年たった今も褪せない永遠の美しさがあります。

アール・デコのインテリアデザイン

さて、このロングネックレスの作りを見てみましょう。

18金製の紡錘型モティーフは、先を細身に仕上げてあり、サイズは縦 20mm、幅5mm、厚み2mm、

360度、紡錘型モティーフは細身ですが、しっかりとした厚みがあります。
拡大するとわかりますが、紡錘型モティーフの、リングがかかる部分は、リング幅よりほんの少し幅広で、紡錘型モティーフとリングが動きすぎません。
このおかげで、着けた時にネックレスが大きく揺れすぎず、綺麗な落ち感になります。
このような計算された形も、フランスのアンティークジュエリーならではです。

紡錘型モティーフは、総計36パーツあり、それをプラチナと18金製の楕円型リングでつないでいます。
リングは縦8mm、幅3.5mm、厚み1.1mmで、

リングは、18金製のリング1パーツ、その次にプラチナ製のリング2パーツを、繰り返してセットしてあります。

プラチナリングは総計24パーツ、18金リングは総計13パーツで、全体で見ますと、リングの配置がシメントリーになっています。

下の印を付けた画像では、シメントリー(左右対称)になっているのが分かります。

18金1、プラチナ2の割合でリングを繋いでおり、その配置は、さりげないアクセントとリズム感をあたえていますし、プラチナを18金に組み合わせることで、他とは違う、シックな印象を作っています。

またこのロングネックレスには、フランスのアンティークジュエリーに見られる宝飾技術のひとつで、シルクサテンのような輝きを出す「サティネ」という表面仕上げをしてあります。ピカピカした感じは抑えられ、控えめな艶やかさです。

また、お着けになる際のポイントとして、モティーフがすっきりと並ぶように、指先をチェーンへそっと滑らせ、方向を整えてから着けていただくと綺麗に添い、お薦めいたします。
留め具は外径10mmの少し大きめで着けやすく、開閉もスムーズです。

アール・デコ時代ならではのシンプルシックなデザインと、フランスらしいデリケートさを併せもったジュエリーは、ありそうで無いのです。
と言いますのも、当時でも、たっぷりと貴金属を使ったロングネックレスは、王侯貴族をはじめ、世界の富裕な人々だけがジュエラーや工房へ注文をしていたからです。

着用イメージ画像

 

プラチナと18金製ですので、貴金属の色を問わず、他のジュエリーとコーディネイトしやすいのも素敵で、希少なフランスのアール・デコのロングネックレスは、大人の方のためのアンティークジュエリーです。

◯ アール・デコ_後期アール・デコ  1920_1930_1940

「アール・デコ」とはフランス語の「アール・デコラティフ 〜装飾美術」の略語で、第一次世界大戦後の1910年代末頃から1920年代を中心に1930~40年代初期の装飾様式、アート・ムーヴメントをさす。立方体、方形、円、三角形などの幾何学型デザインが主流で、当時の前衛芸術(アヴァンギャルド)であった。建築から始まりインテリアデザイン、グラフィックデザイン、オブジェ、ジュエリーへと広がった。インターナショナルスタイルとして、フランスのパリ、アメリカのニューヨークを中心に、ヨーロッパ、カナダ、オーストラリア、アジアまで広がった。有名なアール・デコ建築としては、パリのシャンゼリゼ劇場、ニューヨークのクライスラービルがある。モダニズム(現代性)の先駆けの装飾様式であるが、他の文化の借り物ではなく、ヨーロッパが古代ギリシャ時代から長い時間をかけて作り上げた黄金比を代表する数学や美的感性を土台にした上で作られ、現代の目で見てもなお完成された美の装飾様式である。

フランス 1925年頃
素材:18金・プラチナ
サイズ:L77cm
Sold*

France 1925
Material: 18K Gold, Platinum
Size: L77cm
Sold*

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