N°1132 ポール・ブトン工房作 – 植物装飾銀器 アンティークシルバーウェア

フランスの1896-1904年に創作された銀器をご紹介致します。
サイズは高さ9cm 、横幅17cm、縦幅11cmで、当時はお菓子や小ぶりの果物を入れた器です。

当時の装飾美術の一つ「ナチュラリズム -自然主義」(※詳細は下記参照)から、葉をモティーフにしています。

ナチュラリズム 花と葉 銅版画 1900年頃

 

全て彫金師が作ったもので、おおよその形をかたどった後、器本体の流線型や葉の形、取手の透かし部分を彫金して作り上げ、仕上げには、細かい表面効果をつけ、艶消しと艶ありの変化を出して、この器を作っています。
つまり、単に型へ銀を流し込んで作ってあるのでは無いのです。

刻印は、フランス銀刻印のファーストカテゴリーのミネルヴァがあり、950/1000の銀含有率です。また、当時のパリの金銀細工工房「ポール・ブトン」の刻印( 菱形内にPB&Cieと3つの薔薇蕾の1枝紋 )があります。

ふわりと立ち上がった葉が器の形を作り、巻いた葉を取手に見立てています。
自然を愛する装飾家が形をデッサンし、高い技術をもつ銀細工師が器に仕上げています。

自然の美をテーブルへ、

20倍に拡大しますと、当時の精緻な銀職人技術である、大変細かな表面仕上げと、彫金細工がわかります。
今ではもう、このような銀器を作れる金銀細工師はおらず、いにしえのフランス銀器ならではのオブジェです。

装飾的な器は、このまま飾り棚へおいても綺麗ですし、物を入れますと程よい重みになり、また、しっかりとした作りですので、菓子やボンボンを入れて使うのにも良いサイズです。

◯ 銀器のお手入れ
通常は中性洗剤で柔らかいスポンジを使い洗ってください。長年のご使用で黒ずみが見られる場合は、銀製品専用の液体を柔らかい布につけ、優しく擦り、水洗いまたは中性洗剤で洗い流してください。水滴は早めに拭き取りますと長らく綺麗にお使いいただけます。適した溶剤についてはご購入の折にご案内をいたします。

◯ 自然主義_ナチュラリズム_様式_ムーヴメント_スタイル
装飾美術のテーマの一つで、植物、動物など自然界のモティーフを使う、またはインスピレーションを受けたジュエリーやオブジェを指す。19世紀末〜1900年初期の芸術運動のアール・ヌーヴォー様式もその一つである。

フランス 1896-1904年
素材:銀(950/1000)
サイズ: L11.0cm W17.0cm H9.0cm
金銀細工工房刻印:ポール・ブトン(菱形内にPB&Cie/3つの薔薇蕾の1枝紋)
フランス銀刻印:ミネルヴァ ファーストカテゴリー
価格問い合わせ ▽

France 1896-1904
Material: Silver (950/1000)
French silver mark : Minerve first title
Workshop: Paul Bouton & Cie
Size: L11.0cm W17.0cm H9.0cm
Price : Please contact us ▽

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