N°1394 スコットランド 騎士の盾 モノグラムIR インタリオリング

19世紀、スコットランド貴族の、紋章の指輪をご紹介いたします。
14金製の指輪に、全面へ細かな彫金細工をつけ、赤、深緑、グレーの色違いの石をフレームの形にカットし、セッティングをし装飾しています。

大変希少な指輪ですが、その理由の1つに、正面の「騎士の盾」型紋章の作りとインタリオ(陰刻)があります。

盾型の紋章のフレームは波文様の彫金入りで、フレーム内には、深緑に赤い斑点のあるブラッドジャスパーと赤い瑪瑙をカットし、モザイクのようにはめ込んで作り、その上へ、モノグラムの「I」と「R」を陰刻しています。

通常インタリオは、1つの石の表面へ彫られていますが、このように色違いの石をカットしてはめ込んで作ったモザイク状の台石へインタリオをつけることは、石のつなぎ目があることや、インタリオはカメオのように彫り直しがきくものではなく、ひと彫りで綺麗な線を作る必要があるため、非常に難しいのです。
そのため、このインタリオは相当高度な彫刻技術を持ったマイスター中のマイスターしかできません。
これらのことと、スコティッシュジュエリー には銀フレームが多いのですが、金製であることからも、滅多に見ない希少な指輪となっています。

両側の側面には、石による装飾モティーフがあり、ブラッドジャスパー、赤とグレーの瑪瑙をフレームの形にカットし、セッティングしてあります。
作りに加えて、19世紀のイングランド女王ヴィクトリアと王配アルバート公も愛したスコティッシュ・タータンなどに見られるような、色の美しさも魅力になっています。

スコットランドの装束をつけた騎士達

 

2つ目の素晴らしいところは、宝飾彫金師による植物文様の彫金尽くしであることです。

リングの側面から内側にかけて、シメントリーに細かく彫ってあります。

その上盾型の側面の拡大画像をご覧下さい。本物の盾のように、正面だけでなく側面も、曲線をつけたフレームに仕上げているのがわかります。

また、ヨーロッパの騎士の甲冑には、この指輪のような彫り文様が見られます。

16~19世紀 イングランド、スコットランド、ドイツの騎士装束

 

下のリングの内側の画像の、右側に少し凹んだように見える部分には、当時の刻印があります。

リングの正面のサイズは15mm、貴族らしいエレガントなサイズ感があり、スコティッシュジュエリー独特の美しい石の色彩と細かい彫金がアンティークジュエリーならではで、

淡色、濃色どちらの装いにも映え、男女問わずお着けいただけるシュヴァリエ(騎士)の指輪です。

スコットランド 19世紀第二-三四半世紀 
素材: アゲート・ブラッドジャスパー・14金
サイズ:L1.5cm
リングサイズ:20 
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Scotland Early-Mid 19th century
Material: Agate, Blood Jasper, 14K Gold
Size: L1.5cm
Ring size: 20
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