N°1409 オステルタグ・パリ – 湖の白鳥 ダイヤモンド水晶カメオ アンティークペンダント

フランスの1920〜30年代のジュエラー「オステルタグ」(※下記参照)作のアンティークジュエリーをご紹介いたします。

モティーフは、湖に浮かぶ2羽の白鳥のペンダントで、白鳥はロック・クリスタルのカメオで、目にはプラチナフレームにダイヤモンドをセッティングしてあります。
ロック・クリスタルとはインクルージョンの無い透明水晶のことで、アール・デコ時代に好んで使われた宝石で、この白鳥のイメージにぴったりの石です。
このペンダントの素晴らしいのは、カメオの背景へオパールとアゲートをセッティングしていることです。

これは「モザイク」またはイタリア語で「ピエトラデュラ」と言われる石組み細工で、ルネサンス時代から宝飾や家具などの装飾に使われてきました。

白鳥の下には青灰色の縞層アゲートをセットし湖面を作っています。
ペンダントは幅31mm、縦46mmで、プラチナフレーム全面にオールドカットダイヤモンドをセッティングしてあり、縁取りにはミルグレーン(粒状彫金)を施してあります。

オパールは7色に輝く美しい石で、光の角度によってブルー、オレンジ、黄色、グリーン、水色、紫、ピンクなどの遊色が現れます。
2羽の白鳥はカップルで、羽繕いをしているのでしょうか。優しい表情でいたわりあう姿、オパール色に輝く空、湖面のさざなみ、とまるで物語を読んでいるような詩的なカメオです。

後ろ面には虹色の艶やかな真珠母貝(マザーオブパール)がセットしてあり、その上フレームに細かい彫金細工が施してあります。
揺れてふと後ろ面が見える時、こんな彫金文様が見えると素敵ですね、これもフランスのシックな宝飾センスの一つでしょう。

オパールとアゲートは表面を艶やかにポリッシュしてあり、宝石のもつ美しい色彩が現れています。
側面全体に透かし彫りがあります。

シベリアやオホーツク海で暮らし、冬になると南へ飛来し越冬する白鳥は、ヨーロッパでは古代から「汚点の無い白」のイメージと「光と輝き」のシンボルとし、特にフランスでは、このカメオのようなつがいの鳥のモティーフを「オワゾー・ダムール 〜愛の鳥」と言っています。

アール・デコ時代のようにリボンやコード紐でつけるのもシックな感じですし、上の画像のチェーンは参考品ですが、同時代のプラチナ製アンティークチェーンや、真珠やダイヤモンドがセットされたチェーンネックレスで着けられるもの素敵です。
アンティークチェーンはお探しいたせますので、お問い合わせ下さい。

オステルタグ・パリ  2羽の白鳥・カメオ・モザイク フランスアンティークペンダント

◯ オステルタグ Ostertag オスタータッグ_ジュエラー_宝飾商_メゾン
フランスの宝石商オステルタグ Ostertag はアーノルド・オステルタグ(英:オスタータッグ)によって1920年代に設立したジュエリーメゾン。パリの16番地ヴァンドーム広場に本拠があり、その後、夏のフランス社交界の地カンヌ、ニューヨークなどへ展開をし、アメリカの富豪たちにも好まれた。
1920年代と1930年代の間に、オステルタグの作品はカルティエ、ヴァンクリーフ&アーペル、ブシュロンなどの有名メゾンと匹敵する技術とデザインで、インドの彫刻をした宝石、ルビー、サファイア、エメラルドを組み合わせたトゥッティ・フルッティのスタイルや、アール・デコ デザインのジュエリーや美術品が知られている。高品質で装飾性の高い宝石時計を、オーデマピゲとともに、有名な時計職人ジョージ・ヴェルジェと共に創作し、1929年のパリのガリエラモード装飾美術館での宝飾展覧会にも出展した。オステルタグは、第二次世界大戦の始まりとともに、1939年にフランスを離れアメリカへ渡ったあと逝去しメゾンは閉じられた。

フランス 1920~30年代
オステルタグ パリ
素材: ロッククリスタル・オパール・アゲート・ダイヤモンド・真珠母貝・プラチナ
サイズ:L4.6cm W3.1cm D1.4cm

Cameo pendent
Jeweler: Ostertag Paris
France 1920s-30s
Material: Rock Crystal, Opal, Agate, Diamonds, Mother of Pearl, Platinum
Size: L4.6cm W3.1cm D1.4cm
Price : Please contact us ▽

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