N°1472 Sold* ヴィエズ – パーン神 エマイユ 18金彫刻 アンティーククラヴァットピン

こちらの作品は販売済となりました、ありがとうございました。

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フランスの彫金とエマイユのアンティーククラヴァットピンをご紹介いたします。これは19世紀の偉大なジュエラー「ヴィエズ」の作品です。
長さは78mm、モティーフはパーンの神で、18金を宝飾師が彫金し形作り、その上へエマイユで飾り、マスカロン(面または仮面装飾)に巻紙型フレームのルネサンス様式で作っています。

「パーンの神」とは、ギリシャ神話の牧神で、下半身は山羊、頭に角がある半人半獣です。古代ギリシャ以前の太古の神話に既に登場しており、自然の精霊に源泉を持つ古い時代の神です。古代ローマ時代には葡萄神デュオニッソスと同一視され、牧羊や葡萄は食と快楽のもとであり、豊穣のシンボルです。

トップは縦17mm、幅14mm、このパーンの神とフレーム飾りは、18金の塊から彫金によって形作り、ラベンダーがかったフランスのエマイユ独特の水色と、半透明の深みのある赤とエメラルドグリーンのエマイユを施してあります。
指先ほどのサイズに、大変細かく立体的な彫金で作ってあるのがわかります。360度どこから見ても、当時の宝飾彫金師の素晴らしい仕事で、ヴィエズならではのルネサンス様式のアンティークジュエリーです。

縁飾りは古代の文書の巻物の縁がモティーフになっており、ルネサンス時代から宝飾品やオブジェ、絵画などの美術品の縁飾りに使われています。

後ろ面は、大変細かい槌打ち技法で表面効果を出し、中央にはヴィエズの刻印があります。

オリジナルボックスにも金彩でヴィエズの刻印があります。凝った彫金とフランスのアンティークジュエリーらしいデリケートな色のエマイユが魅力のヴィエズのクラヴァットピンは、小さくとも印象的で、さりげなく色彩と彫りの美しさを楽しめる19世紀のアンティークジュエリーです。

ピンは上から下に向かって細身に作ってあり、しっかりと留まる形状ですが、お求めの方へは、ピンの先にセキュリティとして使用できるシリコンキャッチをお渡しいたします。

◯ ヴィエズ  Wièse ジュエラー_宝飾商
ジュール・ヴイエズが1844年にパリに創立したジュエリーメゾンである。ドイツに生まれベルリンで修業後にパリへ、宝飾細工師モレルの元で腕を磨き、卓越した技術が注目され、1839年にパリのジュエリーメゾン「フロマン・ムーリス」へ入った後に工房長となる。自身の工房を設立後も、「フロマン・ムーリス」の仕事を受注し、パートナーとして共同制作品を国際博覧会、ジュエリーサロンなどへ出品した。1855年の万国博覧会では金賞によりヨーロッパで大きな注目を受け、メゾンの名声を確立する。息子のエミール、ルイがメゾンを続け、中世やルネサンス時代の装飾にインスピレーションを受けた彫金やエマイユを駆使した作品を作り、1860年代には、ナポレオン3世皇帝が買い取った古代遺跡コレクションがルーヴル宮殿へ入った後、ローマのジュエラー「カステラーニ」と同様に、古代様式のジュエリーにもデザインの幅を広げる。ナポレオン3世皇帝の古代遺跡コレクションは現在もルーヴル美術館に保存されている。

フランス 19世紀後期
素材: エマイユ・18金(オリジナルボックス付)
サイズ:L7.8cm W1.4cm
トップサイズ:L1.7cm W1.4cm
Sold*

Clavat pin
France late 19th century
Jeweler: Wièse
Material: Enamel, 18K gold (original box)
Size: L7.8cm W1.4cm
Top size: L1.7cm W1.4cm
Sold*

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