N°1600 ヴィエズ – ルネサンス様式 彫金アンティークペンダント

19世紀中期フランスの偉大なジュエラー「ヴィエズ」のアンティークジュエリーをご紹介いたします。
ルネサンス様式のペンダントで、全体を18金製の彫金細工とエマイユ装飾で作り、天然真珠10珠、ローズトパーズ4石、ペリドット1石、アクアマリン1石の宝石を飾ったペンダントです。

ペンダント本体は高さ69mm、幅39mmのサイズで、トップには直径9mmのチェーン通し用リングがセットしてあります。
植物や想像の動物をシンボリックに配したルネサンス時代様式のジュエリーです。

宝石は、トップの彫金フレームにアクアマリンがあり、ルネサンス時代のジュエリーのように、後面は閉じた台座(クローズドセッティング)で、宝石の下にエメラルドグリーンの箔を敷いて石をセッティングしています。
そのため光の方向で水色やエメラルドグリーンが変化しながら輝きます。

中央には炎の冠をつけた双頭のドラゴンの彫金があり、天然真珠とローズトパーズがセットしてあります。
蔦の葉は、葉脈まで彫金し、葉には半透明の緑のエマイユをかけ、枝には細かい彫金をつけています。

天然真珠は珠のホールに18金線を通し、トップを金粒状にして留めつけているルネサンス時代のセッティング方法です。
ローズトパーズはフリル状の彫金フレームへのオープンセッティングです。

下のグリーン系の石はペリドットで、これもアクアマリンと同じくルネサンス時代のジュエリーのように後面を閉じた台座(クローズドセッティング)で、宝石の下に金箔を敷いてセッティングをしています。
そのため光の方向で緑や黄金色が変化しながら輝きます。

後面も見事な彫金であることは、ルネサンス様式のジュエリーを得意としたヴィエズならではと言えるでしょう。

ルネサンス ジュエリー アンティークジュエリー ペンダント
( 参照:ルネサンス時代の貴婦人のジュエリー )

 

裏面にはヴィエズの刻印があり、全てのジュエリーの作りが1400~1600年代のルネサンス時代の宝飾様式によって作ってあります。
宝石や天然真珠のいにしえのセッティング方法や、箔による色合いの不思議さ、見事な彫金が魅力のアンティークペンダントです。

画像のアンティークチェーンは参考品ですが、似合う18金製アンティークチェーンをご紹介いたしますのでご相談下さい。

◯ ヴィエズ  Wièse ジュエラー_宝飾商
ジュール・ヴイエズが1844年にパリに創立したジュエリーメゾンである。ドイツに生まれベルリンで修業後にパリへ、宝飾細工師モレルの元で腕を磨き、卓越した技術が注目され、1839年にパリのジュエリーメゾン「フロマン・ムーリス」へ入った後に工房長となる。自身の工房を設立後も、「フロマン・ムーリス」の仕事を受注し、パートナーとして共同制作品を国際博覧会、ジュエリーサロンなどへ出品した。1855年の万国博覧会では金賞によりヨーロッパで大きな注目を受け、メゾンの名声を確立する。息子のエミール、ルイがメゾンを続け、中世やルネサンス時代の装飾にインスピレーションを受けた彫金やエマイユを駆使した作品を作り、1860年代には、ナポレオン3世皇帝が買い取った古代遺跡コレクションがルーヴル宮殿へ入った後、ローマのジュエラー「カステラーニ」と同様に、古代様式のジュエリーにもデザインの幅を広げる。ナポレオン3世皇帝の古代遺跡コレクションは現在もルーヴル美術館に保存されている。

フランス 19世紀中期
素材: ローズトパーズ・アクアマリン・ペリドット・天然真珠・18金・エマイユ
サイズ:L6.9cm(チェーン用リング除く) W3.9cm
トップのチェーン用リングサイズ:直径9mm(内径7mm)
価格問い合わせ ▽

Pendant
Jeweler: Wièse
France Middle 19th century
Material: Rose topaz, Aquamarine, Peridot, Natural pearl, 18k gold, Enamel
Size: L6.9cm W3.9cm
Top ring size: L9mm (inner diameter 7mm)
Price : Please contact us ▽

お問い合わせ

一覧に戻る

こちらもおすすめ

ページの先頭へ