アンティークジュエリー物語n.35
シネマ@アンティーク
フランス女優

観るだけでいろんな世界へ連れて行ってくれる映画、皆様はどんな映画がお好きでしょうか?
このシネマ@アンティークでは、映画の中のアンティークジュエリーをご覧になってみて下さい。

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前回のコラム n.34 シネマ@アンティーク 暗殺の森 では、アンナ役を演じたドミニク・サンダや女優たちのジュエリー使いが素敵でした。ドミニク・サンダは、プライヴェートでもアンティークジュエリーが好きなようで、身につけている写真などがモード誌に載っています。
クラシックなダイヤモンドジュエリーから、40年代のアーティストの作品まで、と趣味は幅広いようです。
ここでは、彼女が出演する様々な映画でのシーンをご紹介致します。


「暗殺の森」では装いも見どころ、先にご紹介したエメラルドのピアスでエレガント! と思えば、シックな黒へ、豹のぬいぐるみの様なバックをさげているのが可愛いですね。


そして同じくベルトルッチ監督の「1900年」では、美女 ” アダ ” を演じ、1920~30年代の装いをふんだんに見せてくれますし、


両手に着けた指輪や、クラシカルな装いに真珠とダイヤモンドのイヤリングも素敵ですね。


ルキノ・ヴィスコンティ監督の「家族の肖像」では、真珠のソートワールも、モーヴ色のドレスを着た貴婦人役のドミニク・サンダにぴったりです。


手首には、黄金の蛇のブレスレットが見えますね。
これは19世紀フランスの、シャルル10世王時代のジュエリーのよう、


また、「 暗殺の森」でアンナ(ドミニク・サンダ)が菫のブーケを贈られるシーンでは、帽子にてんとう虫のブローチ を着けています。


マルチェロ(ジャン・ルイ・トランティニャン)が憧れたパリは、そのままアンナ(ドミニク・サンダ)のイメージでした。
べル・エポックのパリの雰囲気が、ドミニク・サンダの身につけたジュエリーに表れている、といっても良いくらい、素敵な装いが見られる映画です。

出典
暗殺の森 - ベルナルド・ベルト ルッチ脚本・監督 1970年
1900年 - ベルナルド・ベルトルッチ監督 1976年
家族の肖像 - ルキノ・ヴィスコンティ監督 1974年

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