N°1716 ヴァン=デル=ストラエテン作 - 帽子の貴婦人像彫金ペンダント

フランスのアンティークペンダントをご紹介いたします。
このペンダントは19世紀後期に活躍した、ベルギー出身でパリ派の彫刻家で宝飾彫金師のジョルジュ・ヴァン=デル=ストラエテンヴァン作です。
このペンダントはミュージアム・ピースで、同じ作品がロンドンのヴィクトリア&アルバート美術館に保存されています。

(ヴィクトリア&アルバート美術館 ウェブサイトより)

 

作家のサインは、ペンダント正面の右上にジョルジュ・ヴァン=デル=ストラエテンとアルファベットの彫金であります。

サイズは直径4cm、チェーン通しを含めますと縦5cmです。
チェーン通しとペンダントの縁取りにはプラチナフレームにダイヤモンドをセッティングしてあり、全てにミルグレーン(粒状彫金)をつけてあります。

ヴァン=デル=ストラエテンは、宝飾彫金師であるうえ実物サイズの作品を創作する彫刻家でもありました。
このペンダントは、18金へ帽子をかぶった微笑みの貴婦人像を彫金し作っており、ネックレス、髪飾り、ドレスへダイヤモンドをセッティングしています。

金属に彫っているとは思えないほど、柔らかい曲線に仕上げた彫金は、ヴァン=デル=ストラエテンの持つ技の見事さを語っています。

またスライドさせると鏡が見える作りで、鏡は映りますが表面には経年変化が見られます。
この鏡は当時のもので、ご希望の場合は交換いたせます。詳しくはお問い合わせください。

裏面には、宿り木(ヤドリギ)が彫金してあります。
フランスでは、ヤドリギは常緑であることから、古くから生命と魔除けの護符として好まれるシンボルです。
年越しには天井から吊り下げたヤドリギの下で口づけをすると、次の年を幸せに過ごせるという言い伝えがあり、12月に入るとさまざまな場所でヤドリギが吊るされているのを見かけます。

優雅で明るい貴婦人像と、幸せのシンボルのヤドリギが対となったアンティークペンダントです。

画像のチェーンは参考品ですが、このペンダントをご希望の場合は、別途お探しいたせますのでお問い合わせください。

⚪︎ ジョルジュ・ヴァン=デル=ストラエテン Georges Van der Straeten (1856年 – 1928年)_彫刻家_宝飾作家
ジョルジュ・ヴァン=デル=ストラエテンは、19世紀のベルギーのガンで生まれたパリ派の彫刻家。1882年から彫刻家として活動を始める。それまでは法律家であった。
1883年にパリへ移住し、パリ・サロン(絵、彫刻などの展覧会)へ出展、友人の計らいでパリの美術誌「イラストレ」へ画を寄稿しパリで名を知られ、ベルギー人であるが、19世紀末から20世紀初頭の、アールヌーヴォー装飾期からベル・エポック期のパリ派の芸術家として認識されている。
1900年パリ万国博覧会では彫刻部門で銀賞受賞、1903年にはレジオンドヌール勲章を受ける。
ブロンズ、石膏、石像などをアールヌーヴォー様式で、センスと優れた熟練技術によって、優雅で魅力的な人物像、特に微笑みの女性像を多く創作した。作品はロンドンのヴィクトリア&アルバート美術館をはじめ、ヨーロッパやアメリカの美術館で保存されている。

フランス 19世紀後期
素材:ダイヤモンド・18金・プラチナ
サイズ:直径4.0cm L5.1cm
価格問い合わせ ▽

France, Late 19th century
Material: diamonds, 18k gold, platinum
Size: Diameter 4.0 cm, L5.1 cm
Price : Please contact us ▽

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