N°1539 プラチナ透かし彫金 ダイヤモンド ペンダント
フランスの1890年代から1915年頃のアンティークペンダントをご紹介いたします。
べル・エポック期(※ 下記参照)という時代の作品で、プラチナ製のフレームに、中央に天然真珠、周囲全体にダイヤモンドをセッティングしています。
このペンダントの素晴らしいところのひとつに、プラチナ板をカットして作る透かし細工のフレームがあります。
透かしプラチナ彫金の細やかさにかけては最高潮に達した時代のジュエリーで、フレーム全体に透かしをつけています。
透かし彫金の技法は、プラチナ板へ糸鋸(いとのこぎり)のような宝飾用道具を縦に差し込み、紋様にそって宝飾師が手作業で少しづつカットしていき、透かしを作ります。
素材は硬い貴金属であり、ミリ単位の紋様をカットしていくわけですから、いかに高い技術と膨大な時間が必要であったことかがわかります。
全てのダイヤモンドとハニカム(蜂の巣状)の透かし彫金周りには、ミルグレーン(細かい粒状飾り、槌打ち技法で粒を作り出す)をつけています。
中央の天然真珠のサイズは直径約10mm、高さ6mmで、綺麗なドーム型の珠で、ナチュラルパールでこのような整った形の、このサイズの珠は大変稀少です。
プラチナと天然真珠、ダイヤモンドのジュエリーで、白で揃えた輝きは、華やかかつ清楚な印象です。
短めに、長めになどいろいろなスタイルのチェーンで身につけることができます。

当時は、他のダイヤモンドのロングネックレスや、真珠のネックレスと重ねて着けるスタイルも好まれましたから、華やかな場ではそのような着け方も素敵です。
◯ ベルエポック期_19世紀末-20世紀初期_フランス
ベルエポックとは、フランス語で「美しき良き時代」の意味で、19世紀末から1910年代のパリを中心に花開いた文化芸術の時代を指す。
19世紀中頃のナポレオン3世皇帝時代から発展した産業革命によって、経済が隆盛し、パリへは世界中から富豪が集まった。その注文に答えるように芸術家、建築家、宝飾家、作家、研究者などが各分野で活躍の場を与えられ、都市文化が栄えるようになった時代。
1914年に第一次世界大戦が始まると沈静するが、その後の1920年代には復活し「レ・ザネ・フォル」狂乱の時代と言われるモダンな時代が始まり、「アール・デコ」スタイルに変化していく。
フランス 1905年 - 1915年頃
素材: ダイヤモンド・天然真珠・プラチナ
サイズ:L6.3cm W5.3cm
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France, circa 1905–1915
Materials: Diamond, Natural pearl, Platinum
Size: L6.3cm W5.3cm
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