N°0706 天然真珠 アンティークブレスレット

フランス、ベル・エポック期の天然真珠を連ねたアンティークジュエリーをご紹介致します。
1906~1910年代の天然真珠はプラチナ線によるセッティングでつらねたブレスレットで、プラチナフレームをひし形に作り、オールドカットのダイヤモンドをセッティングした装飾があります。

天然真珠は、乳白色に輝き、層の厚さを感じさせる照りがあり、粒が見事に揃っています。
ベル・エポック期には、このようにプラチナセッティングの天然真珠をブレスレットやネックレスへ創作しました。

ブレスレットアンティーク

このセッティング方法には高い宝飾技術が必要で、その上、粒揃いの天然真珠が必要でしたので、ヴァンドーム広場のジュエラー、例えばカルティエ、ヴァンクリフ&アーペル、ショーメ等の工房のジュエリーに使っていた宝飾技術です。
このような作りのおかげで、ブレスレットはしっかりとしている上、しなやかに動き、手首に添います。

セキュリティチェーンは、ご購入の方のご希望にそって長さ調節をするため、片方のセットリングは開けてあります。破損ではありませんのでご留意下さい。

 

創作にかかる時間や天然真珠の枯渇の為、現代ではこの様式のジュエリーは見られず、アンティークジュエリーならではのブレスレットです。
1つのプラチナ製の菱形フレームへは、オールドカットのダイヤモンド9石がセットしてあり、計36石を使っています。
フレーム全てに細かい粒彫金飾りの「ミルグレーン」があります。

留め具部分は18金製で、凹には8石のダイヤモンド、差し込む凸には1石のダイヤモンドをセットしてあり、留めると留め具部分は見えなくなるインビジーブルの作りです。
こんな作りも、当時の良いデザインと言えます。

繊細でエレガントなアンティークブレスレットは、
ベルエポック期当時のクチュリエのつくるドレスに映え、白い輝きは新しいエレガンスとして上流階級の女性達に好まれました。

プラチナの腕時計やダイヤモンドや天然真珠の指輪とのコーディネイトも素敵ですし、さまざまな宝石とも似合います。

希少な粒揃いの天然真珠とダイヤモンドのアンティークジュエリーです。

1920年代のアンティークジュエリーを着けた女性のポートレート
1920年代のアンティークジュエリーを着けた女性のポートレート

 

※ ヴァンクリフ&アーペル Van Cleef & Arpels ジュエラー_宝飾商
1906年にアーペル兄弟と義理の兄弟のヴァンクリフによって創立したパリのジュエリー・メゾン。創業一族はもともとダイヤモンド商で、プラチナへ、ダイヤモンドをはじめとした宝石を使った繊細で優雅なデザインのジュエリーには定評がある。1925年パリ装飾美術博覧会では金賞を受賞し、王侯貴族や世界中の富豪を顧客に持つ。
特に1910年から1920年代のアール・デコ期前後には、パリのトップクラスのメゾンとして君臨した。
1920年代のアール・デコ様式にも素晴らしいジュエリーを残し、1930年の貴金属のバニティバッグ「ミノディエール」の命名もこのメゾンで、パーティバッグ、パウダーケース、腕時計など小物のデザインにも注力し、「ミステリーセッティング」の覇者となるなど、宝飾の歴史に残る作品を作り続けている。パリ1区のヴァンドーム広場22番地に本拠を置き、ロンドン、ニューヨークなど世界の都市へ支店を出した。1940年代以降もパリやニューヨークの社交界、世紀の結婚で有名なウィンザー公爵夫人といった顧客を持ち、現在もパリのトップジュエラーとして続いている、フランスの代表的な宝飾商の一つである。

フランス 1906-1910年代
素材:ダイヤモンド・プラチナ・天然真珠・18金
サイズ:L17.2cm x W1.1 cm
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Bracelet
France 1906-1910s
Material: Diamond, Platinum, Natural Pearl, 18K Gold
Size: L17.2cm x W1.1 cm
Price : Please contact us ▽

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