N°1066 アレクサンドロス大王マラカイトカメオ ダブルフェイス アンティークペンダント

フランスの1800年初めの、ナポレオン1世皇帝時代のアンティークジュエリーをご紹介致します。
ダブルフェイスのペンダントで、マラカイトへアレキサンドロス大王のプロフィールカメオと、反対側にはラピスラズリに装飾モノグラム「C」「B」の陰刻があります。

アレキサンドロス大王は、ナポレオン1世皇帝時代の装飾様式に使われた古代の王で、マラカイトグリーンはナポレオン1世皇帝のシンボルカラーです。
マラカイトは平面では固いのですが、彫る場合は層の作りから割れやすく、彫刻が大変難しい石で、当時でも高い技術を持つカメオ作家しか彫刻できなかったことから、現存も少ないカメオです。

カメオの縁取りには18金フレーム、その周りを銀フレームとダイヤモンドで飾っています。

モノグラム「C」「B」を彫ってあるラピスラズリは、古代メソポタミアの時代から、青い中に金色を含むことから、天空のシンボルとして、神や王へ捧げられた石で、ルネサンス時代以降も神聖な石として、また美しい青色のために装飾品に使われてきました。

ダブルフェイスのフレームのトップや中央側面、上の円型リングは、全面を古代ギリシャ時代様式の植物文様のエマイユ・シャンルヴェで作ってあります。
エマイユの色はラベンダーブルーで、フランスの1800年代前期のジュエリーに見られる独特の色彩です。

エマイユ・シャンルヴェとは、土台となる貴金属を彫金し、凹へ、凸の金属と同じ高さになるまで何度もエマイユ焼成をし、その上で表面の研磨を重ね、凹凸が同じ高さになるよう仕上げる七宝技法(※下記参照)です。

また上の円型リングは、当時の高い宝飾技術により作られた開閉ができる仕組みになっており、装いによって、下の部分だけをペンダントとして着けることができます。
このような凝った作りから、220年近く前の、当時の宮廷クラスの人々のジュエリーであったことがわかります。

緑のカメオと青のインタリオをダブルフェイスで楽しめるアンティークジュエリーで、フランスの18金製アンティークチェーンで、下の部分だけを少し太めのチェーンでつけても素敵です。
画像のアンティークチェーンは参考品ですが、ご希望の長さをご紹介致せますので、お問い合わせ下さい。

※ エマイユ・シャンルヴェ 技法_細工

土台となる金属を彫金し、凹凸をつけ、凹へ、凸の金属と同じ高さになるまで何度もエマイユ焼成をし、その上で表面の研磨を重ね、凹凸が同じ高さになるよう仕上げるエマイユ技法。彫刻のパターンによって、様々な文様を金属とエマイユで描いたように仕上がり、エマイユの色彩も単色から多色、透明から不透明まで様々なテクニックを使えるため、見た目に凝ったデザインが出来上がる。フランス語では「エマイユ・シャンルヴェ」、英語では「シャンルヴェ・エナメル」、日本では「生地彫り七宝」と呼ばれる。

※ ウェブサイト掲載中のアンティークジュエリーやオブジェのより詳細については、このページの「お問い合わせ」ボタンからご連絡下さい。実物をご覧いただけます。こちらのインフォメーションをご覧下さい。

フランス 19世紀第一四半世紀
素材:マラカイト・ラピスラズリ・ダイヤモンド・エマイユ・18金・銀
サイズ: L5.2cm W2.2cm D1.3cm
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France early 19th century
Materials: Malachite, Lapis-lazuli, Diamond, Enamel, 18 gold, Silver
Size: L5.2cm W2.2cm D1.3cm
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