N°1269 18金製ボワット・ア・セクレ/アンティークボックス

フランスの19世紀中期のナポレオン3世皇帝時代のアンティークケースをご紹介致します。
これはフランスでは「ボワット・ア・セクレ」と呼ぶケースで、シークレットボックスのことです。

18金製アンティークケース正面モノグラムあり

全て18金製で、カボションカットのサファイア、赤と青のギヨシェ・エナメルでモノグラム「S C H 」が装飾してあります。
モノグラムは、18金でフレームを作り、ギヨシェをつけ、半透明のエナメルを施しています。
エナメルから土台のギヨシェの彫り文様が透けて見えます。
ケース全面にもギヨシェがあります。

ギヨシェの18金製ケースアンティークジュエリー

ギヨシェとは、金属へ直線や曲線、破線、同心円などのパターンを細かく網目のように規則的に彫り込み、光が当たると文様が浮き沈みする効果をつけた技法です。
このケースのギヨシェは、幅わずか1~2mmの波紋で、手触りは絹織物のようになめらかです。

18金製アンティークケースギヨシェ

側面には、古代ギリシャ様式の月桂樹の葉の連なりとリボン、粒金の彫金があり、ローズゴールドにイエローゴールドと2色の金を使っています。

このような細かい部分まで精巧な作りであることは、当時の高度な技術をもった宝飾師が作った物であることが分かります。

月桂樹の葉の連なり文様をイエローゴールドで、背景はローズゴールドで粒彫金をし、縁取りには珠飾りで彫金しています。

アンティークケース月桂樹の彫金

19世紀当時、このようなケースには、金貨や宝石を入れていました。
開閉は、上のリングの下にあるサファイアを押すと開く仕組みです。

アンティークケースを開いたところ

内部は2つに分かれ、中央には18金製の扉があります。
下の画像では、矢印の方向へ扉を上げますと、その下の同じボックスがあります。
つまり、中央の扉で仕切った二つのボックスが中にあります。

19世紀当時は、男女問わず持ち、貴婦人なら、チェーンでペンダントのように下げることもありました。
このような18金製の持ち運び用のケースは、19世紀中期のナポレオン3世皇帝時代の当時でも大変贅沢なもので、宮廷などの限られた人々だけが持っていました。

ナポレオン3世皇帝の皇后ウージェニーと皇太子 1855年
宮廷でのナポレオン3世皇帝の皇后ウージェニーと皇太子 1855年

 

18金製フランスの19世紀アンティークコインケース

大切な物を入れて、チェーンで着けるのも素敵なアンティークジュエリーで、アンティークのお洒落小物です。

※ ギヨシェ・エマイユ
「ギヨシェ」とは、金属の土台に細かい文様を浅く線刻した上に、色付きの透明エマイユ(エナメル)を施す技法。
文様は直線、放射状、同心円、波型などの幾何学模様が基本で、いくつかを組み合わせる場合もある。
エナメルから下の彫金文様が透けて見え、モアレ織物のように光を反射して輝き、特にさまざまな文様があるのはアンティークジュエリーならではの技法である。

フランス 19世紀中期
素材: 18金・サファイア・エマイユ
サイズ:L5.8cm(本体L4.2cm)x W5.8cm x D1.25cm
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Secret case
France, mid-19th century
Material: 18K Gold , Sapphire ,Enamel
Size: L5.8cm (L4.2cm) x W5.8cm x D1.25cm
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