N°1351　アウグストゥス 古代ローマ皇帝像　インタリオ付

フランスの18世紀前期の彫刻のペンダントをご紹介いたします。
サイズは高さ36mm、直径18mmで、アゲートへ男性像を彫刻し、18金と銀で台座をつくり、ダイヤモンドで飾った作品です。

男性像は、古代ローマ帝国の初代皇帝「アウグストゥス」（在位：紀元前27年 – 紀元後14年）です。

アウグストゥス皇帝は、ローマの平和をかなえた名君でした。
そのうえ古代ローマの歴史家スエトニウスが皇帝伝に、稀に見る美男子だったと書いており、その姿を後世の彫像や絵画、装飾品へあらわしています。

アウグストゥスの大叔父は、「賽（サイ）は投げられた」「見た、聞いた、勝った」などの言葉で有名な、ローマの統治者カエサル（シーザー）でした。
カエサル亡き後のローマは、後継者を巡って権力闘争や内戦、政治の混乱があり、それを平和なローマにしたのがアウグストゥスでした。

ローマの政治体制を整え、市民が豊かに平和に暮らす「パクス・ロマーナ　- ローマの平和」を実現し、初代皇帝として帝政をはじめました。
アウグストゥス以降、「すべての道はローマに通ず」と言われるように、ローマは経済、文化、貿易の中心になっていきます。

彫刻は、360度どこから見ても見事で、半透明で、さまざまな色を含んだアゲートへ、30倍に拡大しても細やかな彫りをつけ、表面を磨き上げて創作してあります。

台座は18金フレームで、ダイヤモンドを銀フレームでセットしてあります。

底面は、赤褐色の透明感のあるアゲートへ、古代ギリシャ時代の哲学者ソクラテス（紀元前469年 – 399年頃）のインタリオ（陰刻）付きです。

ソクラテスは「無知を知る」で有名な、優れた知性と徳の高さで名高い古代ギリシャの哲学者で、弟子にはプラトン、アリストテレス、クセノポンがおり、いずれも現代人にまで影響を与えています。

知と徳の哲学者ソクラテスのインタリオは、名君のアウグストゥス皇帝にふさわしく、

自然界の贈りものといえる見事なアゲート彫刻が魅力の、18世紀ならではのアンティークペンダントです。
18金チェーンで着けられると美しいでしょう。