N°1588 カルティエ – カフスボタン アンティークメンズジュエリー

フランスのジュエリーメゾン、「カルティエ」のカフスボタンをご紹介致します。
1930年代創作で、その後のカルティエのカフスボタンのオリジナルとなったカフスボタンで、30年代のものの現存は希少です。
18金製で、カルティエのシンボリックなピラミッドカットのサファイアをセットしてあり、18金部分には、放射状のストライプ型彫金を入れています。

カルティエのカフスボタン

面白いのはストライプの彫金は片面のみに入っていて、もう片面はポリッシュ仕上げなのですが、それはどうしてでしょうか。

カルティエのアンティークメンズジュエリー

実はこのカフスボタンのバーの両側にある四角いパーツが180度回転するのです。


つまり彫金側を表面に、またはポリッシュされた側を表面に、双方に使えるダブルフェイスのカフスボタンというわけです。

着けると、四角いフレームの中の空間にシャツの色彩や模様が見えるデザインで、そんなところはカルティエの遊び心を感じます。
180度回転する番(つがい)の部分は、画像4と5をご覧いただきますと、驚くような機械工学的な作りであることがわかります。
番を見ますと、縦に2本の線彫り(1本は向かって右側、もう1本は四角いパーツが止まって隠れている部分)、中央横に太めの線彫りが見え、その上下に小さな突起が見えます。


それぞれの役目は、中央横の太めの線彫りはパーツをスライドする部分であると同時に上下に180度回転させる部分で、縦に2本の線彫りの見えていない方で止まり、見えている方はパーツがそれ以上バー側にスライドしないよう止めるための彫りです。
わずか2~3ミリの中に、まるで建築のような作りは、1930年代のカルティエの先進性が溢れている証しですし、今ではこのようなカフスボタンは技術者がいなくなり、大変な時間と労力を要するためもう作られていません。

カフスボタンには、カルティエ、18金、作品番号の刻印がございます。
小さなカフスボタンに沢山の事がつまっていますが、さりげなく普段に使えるアンティークジュエリーで、まさに ” 日常の用と美 “と言えるメンズジュエリーです。

※ カルティエ Cartier ジュエラー_宝飾商

1847年にフランソワ・カルティエによって創立したフランス、パリを代表する宝飾商の一つである。
1870年代以降は息子アルフレッド、その後に孫息子のルイが参画し、1989年には現在も本店があるパリ1区のヴァンドーム広場から続くラ・ぺ通り13番地へ本拠を構える。1906年にはロンドン支店をジャック・カルティエが引き継ぐ。
ロシアのファベルジェ、フランスのカルティエと言われるほどエマイユとプラチナ作品が代表的で、ヨーロッパ王侯貴族や世界の富豪たちが顧客リストに名を連ね、ジュエリーやオブジェを注文した。クラシックな宝飾技法を踏襲しながら、常に時代の最先端の文化芸術運動に着目し、創作したジュエリーやオブジェは、「カルティエ・スタイル」と言われる。
1970年代にはカルティエ一族の手を離れるが、メゾンは現在も世界的なフランスのジュエラーとしての名声が存続している。

フランス 1930年代
カルティエ
素材: サファイア・18金
サイズ:L3.15cm W1.25cm
価格問い合わせ ▽

Cufflinks
France 1930s
Jeweler: Cartier
Material: Sapphire, 18K gold
Size: L3.15cm W1.25cm
Price : Please contact us ▽

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