N°1379 ヴァンクリフ&アーペル – アンティークリング

1920年代フランスの、ヴァンクリフ&アーペルの指輪をご紹介いたします。
プラチナ製の台座へ、ダイヤモンドと天然真珠をセットしたアンティークリングです。
中央のフレームの縦は14mm、

ダイヤモンドはすべてオールドカットで、アール・デコ初期のデザインです。

この指輪の魅力は、ヴァンクリフ&アーペルならではのエレガントなデザインもありますが、なんと言いましても中央の天然真珠にあります。

天然真珠自体が当時でも非常に少ないものでした。
しかし特に希少なのは、このような1珠で指輪に仕上げられるほどのサイズがあり、かたちは綺麗な円型で、そのうえ虹色に輝くグレーベージュの天然真珠であることです。

当時のパリは「真珠の都市」と言われるほど、世界中から天然真珠のディーラーが集まり、カルティエやブシュロン、ショーメ、ヴァンクリフ&アーペルといった世界のトップの宝飾商達が、天然真珠のジュエリーを創作していました。

( 1922年 ヴァンクリフ&アーペルのパブリシティ )

 

淡いグレーベージュに、光が当たると淡いピンクや白、ブルーなどが現れる神秘的な色合いの真珠で、周囲のダイヤモンドがその輝きを引き立てています。

後ろ面には全て宝飾師によるオープンワーク、真珠の後ろ面には、放射状のオープンワークの台座があり、真珠をセッティングし、かつ支えています。

このような見えないところまで繊細な技術を使っているのは、当時のヴァンクリフ&アーペルらしいジュエリーと言えるでしょう。

淡い色彩が、オーロラのように変幻自在にあらわれる天然真珠が魅力の、ヴァンクリフ&アーペルのアンティークリングです。

◯ ヴァンクリフ&アーペル_Van Cleef & Arpels ジュエラー_宝飾商

1906年にアーペル兄弟と義理の兄弟のヴァンクリフによって創立したパリのジュエリー・メゾン。創業一族はもともとダイヤモンド商で、プラチナへ、ダイヤモンドをはじめとした宝石を使った繊細で優雅なデザインのジュエリーには定評がある。1925年パリ装飾美術博覧会では金賞を受賞し、王侯貴族や世界中の富豪を顧客に持つ。
特に1910年から1920年代のアール・デコ期前後には、パリのトップクラスのメゾンとして君臨した。
1920年代のアール・デコ様式にも素晴らしいジュエリーを残し、1930年の貴金属のバニティバッグ「ミノディエール」の命名もこのメゾンで、パーティバッグ、パウダーケース、腕時計など小物のデザインにも注力し、「ミステリーセッティング」の覇者となるなど、宝飾の歴史に残る作品を作り続けている。パリ1区のヴァンドーム広場22番地に本拠を置き、ロンドン、ニューヨークなど世界の都市へ支店を出した。1940年代以降もパリやニューヨークの社交界、世紀の結婚で有名なウィンザー公爵夫人といった顧客を持ち、現在もパリのトップジュエラーとして続いている、フランスの代表的な宝飾商の一つである。

フランス 1920年代
ヴァンクリフ&アーペル
素材: 天然真珠・ダイヤモンド・プラチナ
サイズ:L1.4cm
リングサイズ:14.2
価格問い合わせ ▽

France, 1920s
Jeweler: Van Cleef & Arpels
Materials: Natural pearl, Diamonds, Platinum
Size: L1.4 cm
Ring size: 14.2
Price : Please contact us ▽

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