N°0605 ヴェヴェール – フローラ 花の女神アンティーク ペンダント

フランスの19世紀後期のアールヌーヴォー装飾時代のアンティークジュエリーをご紹介致します。
パリのジュエリーメゾン「ヴェヴェール」作のブローチ(ペンダント)で、モティーフは花の女神フローラで、芥子の花とダイヤモンドで飾っています。

18金へ宝飾師による彫金で作ってあり、ダイヤモンドは銀製のフレームにセットしてあります。
縦5cm、幅4cmのサイズで、曲線的な逆三角形の形が綺麗です。

ヴェヴェールは、1821年フランスの東部、メスの地にメゾンを開き、19世紀の最も優れた歴史主義的作品を主とした宝飾メゾンの一つとして君臨しました。
特に2代目の宝飾師アンリ・ヴェヴェールの時代には、パリ最高のメゾンと言われるようになり、歴史に名を残すジュエリーを創作しました。(※下方参照)

下には楕円形の艶やかな天然真珠が揺れています。
これはアールヌーヴォー様式を得意としたアンリ・ヴェヴェールの時代のアンティークジュエリーです。

全てが宝飾師による見事な彫金で、

頭上を飾る芥子の花は、花びら1枚毎に、本物の花びらの様に線状の模様を彫り、その上へ半透明のエマイユを施しています。

19世紀後期のアールヌーヴォー装飾時代の、画家アルフォンス・ミュシャの描いた女神や女性像などが、インスピレーションになっています。

芥子と妖精 アルフォンス・ミュシャ画 19世紀後期

 

後面の上部にチェーンを通すパーツがあり、ペンダントとしても着けられます。
曲線的なアールヌーヴォー様式の、優雅なアンティークブローチです。

※ ヴェヴェール VEVER ジュエラー_宝飾商

ピエール・ポール・ヴェヴェール(1794-1853)によって1821年にアルザス地方のメスに創立したジュエリーメゾンである。1848年からは長男のジャン・ジャック・エルネスト(1823-1884)が加わり、中世様式、ルネサンス様式などの歴史的な装飾からインスピレーションを受けたジュエリーを得意とし、フランスの偉大なジュエラーとして知られる。1871年にパリへ移り、貴金属およびジュエリー製造業雇用者組合の会長となり、息子のポールとアンリが経営と職人に加わる。1878年のパリ万国博覧会に出展し、ヨーロッパの王国貴族や富裕層の顧客に大変な評判を取っている。1889年には金賞を受け、時代の流れに沿ったアールヌーヴォー様式のジュエリーや、ベル・エポック期に流行するプラチナとダイヤモンドのジュエリーでも大きな評価を得ている。1921年にはポールの息子に2人が継ぐが、停滞し1982年にメゾンを閉じている。

ヴェヴェール VEVER
作品番号:2170
フランス 19世紀後期 
素材:ダイヤモンド・エマイユ・18金・天然真珠
サイズ:L5.0cm W4.0cm
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Brooch_Pendent
Jeweler: VEVER
France, late 19th century
Material: Diamond, Enamel, 18K gold, Natural pearl
Size: L5.0cm W4.0cm
Price : Please contact us ▽

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