N°0826　ウェヌスの誕生　アンティークカメオブローチ

フランス、17世紀のカメオのアンティークジュエリーをご紹介致します。
灰色がかった青と白の色層の「ブルーシェル」と呼ぶ貝へのカメオ彫りのブローチで、ウェヌスが彫刻してあります。
ウェヌス（ヴィーナス）は古代神話の12神の中の愛と美の女神です。

神話では、海の泡から生まれたと伝えられ、このカメオではブルーシェルの色を生かし、貝の青色の微妙なグラデーションを背景に、風にあおられたヴェールや、半分海に浸かった足元へ、シンボルである貝殻を携えた姿を「海のウェヌス」として表しています。

フレームは19世紀中期のフランスの18金製で、２つのフレームでカメオを取り巻いたダブルフレームです。

外側のフレームには、葉文様の彫金をし、その凹部分へ青と茶色のエマイユを施してあります。

内側のフレームにはカメオをセットし、外側と内側の間には透かしがあり、18金のボール型で２つをセッティングしています。

ルネサンス様式のフレームは、17世紀の青と白のカメオの雰囲気とよく似合ったアンティークジュエリーです。