N°1522 18世紀のミニアチュール アンティークブローチ
フランスのミニアチュールのアンティークブローチをご紹介いたします。
中央のミニアチュールは、18世紀第四四半世紀のルイ16世王とマリー・アントワネット王妃の時代の作品です。
ミニアチュールは、ほんのりと頬を染めた白く美しい表情の、結い上げた髪型と服装です。
貴婦人は、ブルーと白のドレスで、真珠を髪飾りと胸にかけており、真珠はフレームの天然真珠とあわせています。
高貴な「ブルー」と「白」の色彩と、真珠といった王侯貴族のシンボル的な宝飾品をつけていることから、マリー・アントワネット王妃の宮廷の貴婦人像と考えられます。
フレームは19世紀中期のフランスの作品です。
このフレームの素晴らしいところに、全て宝飾師による18金彫金の透かし細工で作ってあることがあります。
透かし彫金の技法は、18金板へ糸鋸(いとのこぎり)のような宝飾用道具を縦に差し込み、植物紋様の下絵にそって宝飾師が手作業で少しづつカットしていき、透かしを作ります。
そのうえ厚みのある植物紋様には凹凸をつけ、陰影を出した彫金細工もくわわっています。
縁取りには白のエマイユをほどこしてあり、フレームには総計8珠の艶やかで粒揃いの天然真珠をセッティングしています。
天然真珠は、1珠をリングにしても良いほどの綺麗な珠です。
ミニアチュールのフレームには、V時型のブレード状の彫金をつけてあり、その周囲のフレームには、細やかな粒状彫金で飾っています。
その上一番外側にも細いフレームがあります。
このような凝った作りからは、19世紀当時でも18世紀のブルボン王朝時代のミニアチュールがすでに希少で、いかに大切に扱ったかがうかがえます。
裏面はマザー・オブ・パール(真珠母貝)のプレートをセットしてあります。

フランスの美術館に保存されているクオリティの、優雅な貴婦人像が魅力のアンティーク・ミニアチュール・ブローチです。
フランス 19世紀中期
ミニアチュール:18世紀第4四半世紀
素材:ミニアチュール・18金・エマイユ・天然真珠・真珠母貝
サイズ:L5.5cm W4.9cm
価格問い合わせ ▽
France, Mid-19th century
Miniature: Fourth quarter of the 18th century
Materials: Miniature painting, 18K Gold, Enamel, Natural pearl, Mother-of-pearl
Size: L5.5cm W4.9cm
Price : Please contact us ▽