N°1817 ティファニー Tiffany & Co. – バンブー 14金製 ボールペンシル

1940年代後半から1950年頃のティファニーのボールペンシルをご紹介いたします。
14金製で、バンブー(竹)をモティーフにしており、14金の表面へ竹の形を彫金し、艶加工で仕上げを行っています。
ハンドメイドの贅沢な、書斎のアンティークオブジェです。

長さは12.8cm、直径は最大で1cmで、重さはペン芯を入れた状態で28g、ジャケットのポケットへも気兼ねなく挿せるくらいのサイズ感です。

ペン芯はトップを押して出し入れし、替え芯はペン先側を回転させて先を外し、入れ替えます。
替え芯は、当店で合うものを2本付属(ウオーターマン製、現在購入可能)しており、他に合うものがあればご使用いただけます。

ボールペンシルの原形は1884年に米国でジョン・ラウドが発明しましたが、インク漏れなどの欠点があり商品化されることはありませんでした。
その後、1943年にハンガリーのブダペストでラディスラオ・ピロが現在の形式を発明し、1944年には、アメリカのエバーシャープ社が特許を買い取り、またレイノルズ社も特許に触れない仕様でのボールペンを製造し、瞬く間に広がりました。

このティファニーのボールペンシルは、発明されたばかりのシステムを取り入れ、時代を先取りしたお洒落な小物として作られたものです。

ティファニー(Thiffany&Co.)の刻印がペン先側の中身を入れ替えるネジの位置にあり、14金刻印(14K)は ペン先側の中身を入れ替えるネジの位置のThiffany&Coの横にあります。
また、作品番号の26517が、ペン先側の中身を入れ替えるネジの位置の14Kの下に手彫りであります。14Kの横には工房刻印と考えられる刻印が見られます。

自然界が生み出した美しいデザイン「バンブー(竹)」は、日本をはじめとする東洋ではいにしえから装飾品に使い、欧米では東洋趣味のシンボルとして、大変シックなモティーフとして好まれ、今なおエタニティ ・デザインとなっています。

このデザインは、ティファニーが1940年代にタミス・ルイとのコラボレーションにより、このマスターピースを生み出しました。
このバンブーペンシルは、時代を先取りしたデザインで、後世にティファニーのハイジュエリーデザイナーとなるシュランバージェが宝飾品に作り上げ、ティファニーを象徴するモチーフの一つとなっています。

また、同時代にカルティエもバンブーデザインのジュエリーを作るほど、魅力のあるデザインとして今に受け継がれています。

ティファニー Tiffany&Co.  バンブー 14金製 ボールペンホルダー ルーヴルアンティーク  アンティークジュエリー&オブジェ専門店

14金は、硬度的にボールペンシルなどの実用品としても優れた貴金属で、竹のデザインや、淡いシャンパンゴールドの色調も美しいペンです。
エレガントな日常の小物です。

○ ティファニー_Tiffany & Co._宝飾商_ジュエラー_美術工芸品店_メゾン
1838年にアメリカ、ニューヨークのマンハッタンにて、チャールズ=ルイス・ティファニー(1812-1902)とパートナーのJ・B・ヤングによって装飾品店として創業した。
チャールズ=ルイス・ティファニーの妻は、ジョン=B・ヤングの妹で1839年に結婚している。
チャールズ=ルイス・ティファニーのキャリアは、15歳の時に、綿事業をしていた父の小さな雑貨店での販売員からはじまった。その後、父から借りた1000ドルを元手に、J・B・ヤングとともにニューヨークのマンハッタンに小さな店を出し、クリスタルガラスや陶磁器、銀器、ジュエリー、時計などの贅沢品を販売し、1841年にはもう一人のパートナーのエリスを加え、店名をティファニー、ヤング・アンド・エリスと改名した。
店は最高級品だけを扱い、陶磁器とボヘミアクリスタル専門店としても知られるようになった。
また、1848年のフランスでの2月革命により王侯貴族から宝飾品を買い取り、アメリカで紹介し、またダイヤモンドへ投資を行い宝飾事業に成功する。
ここからチャールズ=ルイス・ティファニーは本格的に宝飾品の創作と宝石販売に重点をおくようになり、それがアメリカの偉大なジュエラーの始まりであった。
1853年にチャールズ=ルイス・ティファニーが全権を持ったのちは、店名をティファニー&Co.とし、1850年にはパリに、1868年にはロンドン店を構える。家具、ブロンズやガラス製品、絵画、銀製品、陶磁器、ジュエリー、時計など幅広いジャンルの美術工芸品を手掛け、アメリカだけでなく、ヨーロッパの製品をアメリカへ紹介した。
1877年にはフランス王家のジュエリーの一部を買取り販売し、宝飾商としてのさらなる名声を上げた。
1878年には南アフリカで採掘されたイエローダイヤモンドを購入し、128.54カラットの「ティファニー・ダイヤモンド」としてメゾンのシンボルにしている。6本立爪のダイヤモンドセッティングをデザインし、ティファニー セッティングと呼び、アメリカのキング・オブ・ダイヤモンドと言われた。
チャールズ=ルイス・ティファニーは、メトロポリタン美術館のパトロンであり、ニューヨーク美術協会の創設者のひとりでもあった。アメリカの発明家トーマス・エジソンとともに、劇場用照明器具を制作し、ブロードウエイのショーの発展にも貢献している。
1902年のチャールズ=ルイス・ティファニーの逝去後、息子のルイス・コンフォート・ティファニー(1848-1933)は、メゾンを引継ぎ、経営者として、アーティスティックディレクターとして、ガラスランプやステンドグラスの芸術家として活躍した。
アメリカの製品だけでなく、フランスの芸術家、エミール・ガレやドームといったガラス工芸品や絵画をニューヨークで紹介し、特にハイジュエリーは主にフランスの工房や芸術家から買い付けや創作オーダーを行い、ティファニーの名でニューヨークで販売もした。
1920-1940年代にはアールデコ・スタイルを発表し、1939年のニューヨーク万国博覧会で大成功をおさめる。
戦後は、1955年にアメリカの実業家ウオルター・ホービングがティファニーの株式を取得し、経営者の一員となり、数々の宝飾デザイナーとコラボレーションも行い、経営を立て直した。
コラボレーションの第一人者がジーン・シュランバーゼー、その後エルサ・ペレッティ、ジーン・ムーア、パロマ・ピカソと続き、シュランバーゼーのジュエリーは、ジョン・F・ケネディ大統領夫人ジャクリーヌの御用達として知られている。
1979年にエイボン・プロダクツ社がティファニーを買収し、現在はLVMHの傘下となり、経営が創業者のもとを離れたのちも、ティファニーは世界で最も有名なジュエラーとして続いている。

ティファニー Tiffany&Co.
1940年代後半-1950年頃
素材: 14金
作品番号:26517
サイズ:L12.8cm 直径最大1cm
価格問い合わせ ▽

Tiffany & Co.
Late 1940s - circa 1950s
Material: 14Karat Gold
Artwork number: 26517
Size: L 12.8 cm, diameter max 1 cm
Price : Please contact us ▽

お問い合わせ

一覧に戻る

こちらもおすすめ

ページの先頭へ