N°1634. ジョージ・ジェンセン 薔薇のつぼみ型モティーフ連なり18金製ネックレス

希少なジョージ・ジェンセンの18金製ネックレスをご紹介いたします。
1970~80年代の、デンマークの工房で創作していた時代の、長さ43cmのネックレスです。

ジョージ・ジェンセン 18金製 アンティーク ヴィンテージネックレス デンマーク ルーヴルアンティーク アンティークジュエリー&オブジェ

ジョージ・ジェンセンは、1904年にデンマークのコペンハーゲンへ創立されたジュエリーや銀製品のメゾンです。

ジョージ・ジェンセンは1866年に生まれ、1887年からコペンハーゲン美術院で彫刻を学び、その感覚をいかした装飾美術の世界へ入り、1904年にはコペンハーゲンへ工房を立ち上げ、装飾美術館で個展を開くまでになりました。
彫刻的な銀の作品は成功し、パリやロンドンにも支店を持つまでになり、デンマーク王室などの御用達ともなっています。

ジョージ・ジェンセン 18金製ネックレス ルーヴルアンティーク アンティークジュエリー&オブジェ
(左:ジョージ・ジェンセン / 右:20世紀初頭のコペンハーゲンの本店)

 

1924 – 1925年にはパリの工房で創作を試み、パリの新しい芸術運動を吸収し、コペンハーゲンへ戻った後は、芸術家を交えて、ジュエリー、テーブルウエアの世界で新しいクリエーションを行いました。

北欧の感覚にフランスの芸術を取り入れ昇華させたのがジョージ・ジェンセンで、彫刻家独自の立体的なつくりに加え、独特の美意識も魅力です。
下は当時のコペンハーゲンの店内で、現在もジョージ・ジェンセンの精神を受け継いだメゾンが続いています。

ジョージ・ジェンセン 18金製ネックレス ルーヴルアンティーク アンティークジュエリー&オブジェ コペンハーゲン本店 デンマーク
( 下:1910年サン・トノーレ通りパリ支店パブリシティ)

 

このネックレスの素敵なところ、それは全て彫金師がつくった、薔薇のつぼみ型の立体モティーフを全体に連ねていることと、薔薇のつぼみをつなぐ、2種類のリング、そして留め具も薔薇のつぼみであることです。

ジョージ・ジェンセン 18金製 アンティーク ヴィンテージネックレス デンマーク ルーヴルアンティーク アンティークジュエリー&オブジェ

薔薇のつぼみとリングを拡大しますと、薔薇のつぼみを向かい合わせにセッティグし、1つ目のリングは、円型を上下に、その真ん中に珠型をセットし、2つ目のリングは、インフィニティ型に彫金したものをセットしているのがわかります。

「インフィニティ」とは、「永遠」のことで、形は細身の8の字型、切れることなく永遠に続く形です。
向かい合った薔薇のつぼみ2パーツと、円型+珠のリング、インフィニティ型リングがひとつの連なりとなり、それを全体に繋いで仕上げたネックレスです。

360度、薔薇のつぼみは総計24パーツで、縦8mm、幅3.5mm、円型+珠のリングは、縦8mm、幅2mm、インフィニティ型リングは、縦6mm、幅3mmで、大小のサイズ感でリズムをつけてあり、着けた時に見た感じが繊細でエレガントなつくりです。

その上当時のジョージ・ジェンセンならではの、細かい宝飾師の仕事として、30倍に拡大してみますと、薔薇のつぼみの表面を「艶あり(白い矢印面)」と「艶消し(青い矢印面)」仕上げにしているのがわかります。
このような細やかな仕上げが、着けた時に繊細で優しい印象です。

留め具はこのように、薔薇のつぼみ型を留め具に仕立てていて、

ストッパーを上下し開閉し、珠付きの差し込み型凸パーツを、凹の薔薇のつぼみへ入れ、セットするつくりです。

この留め具のデザインで、着けた時に全体が薔薇のつぼみとリングが途切れず仕上がって見えます。

留め具の凸側の横の薔薇のつぼみに、ジョージ・ジェンセン刻印と、デンマークの18金刻印「750」があり、

留め具の凸には、フランスの18金刻印(鷲の頭型)が1ヶ所あります。

薔薇のつぼみ型のモティーフは、開いた花よりもデリケートな印象で、日常にシンプルなニットやシャツの首元へ、華やかな席では、リングや腕時計、ブレスレットとコーディネイトして楽しめます。

すべて彫刻のように、立体的な、当時の宝飾師による凝った細工で仕上げと、着けたときの艶やかさが魅力です。
大変希少なジョージ・ジェンセンの薔薇のつぼみの18金製ネックレスです。

ジョージ・ジェンセン
デンマーク 1970-80年代
素材:18金
サイズ:L43cm
価格問い合わせ ▽

George Jensen
Denmark 1970s-80s
Material: 18K Gold
Size: L43cm
Price : Please contact us ▽

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