N°0722 スカラベ 18金彫金アンティークブローチ

フランス、19世紀後期のアールヌーヴォー装飾時代のアンティークジュエリーをご紹介致します。
このブローチは、宝飾師が18金板をカットし、角を磨きながら滑らかに仕上げ、透かしを作りながらこの形にしたジュエリーです。

中央上は「スカラベ」で、サファイアとペリドット、目にダイヤモンドをセットしています。
古代エジプトでは聖なる甲虫スカラベと呼び、「再生と豊穣のシンボル」として、神聖なモティーフです。
形は少し横長で中央が僅かに高く作られており、身につけた時により立体的に美しく見えるアンティークブローチです。

スカラベの両側にはダイヤモンドがライン状にセッティングしてあり、周囲には、シメントリーに曲線の植物、下には木の実にアクアマリンがセットしてあります。

ブローチピンは、弾力性を持つローズゴールド製で、金の弾力を生かしながら服に添ってしっかりと留まるよう、わずかに曲線的な形に仕上げてあるのも19世紀のジュエリー的な作りです。

「アールヌーヴォー」はフランス語で植物や昆虫など有機的なモチーフを使い、自然の曲線を生かした様式で、ジャポニズムやシノワズリーと言われる東洋の文化を昇華した優雅な装飾性に魅力があります。

このブローチの特徴は、絶妙なオープンワークによる巧みな彫刻と石のカラーバランスの配置にあり、当時最も優雅で美しいアールヌーヴォーのジュエリーを創作したフランス的なアンティークブローチです。

※ アールヌーヴォー 装飾様式

19世紀後期のフランスからベルギーで始まり、ヨーロッパで流行した美術様式。
中国や日本などの東洋美術の影響を大きく受け、特に日本の着物、陶磁器、屏風、蒔絵といった精緻な装飾品や、日本画、浮世絵などのから構図、色使い、モティーフのインスピレーションを受けた美術品が作られ「ジャポニズム」はアールヌーヴォーの中心である。
動物、植物、昆虫、風景のモティーフが多く、曲線的で、装飾的なデザインのジュエリーが作られている。例として、ルネ・ラリックのジュエリーは、典型的なアールヌーヴォー様式である。

フランス 19世紀後期
素材:18金・サファイア・ダイヤモンド・アクアマリン・ペリドット
サイズ:L3.9cm W2.2 cm
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Brooch
France Late 19th century
Material: 18K Gold, Sapphire, Diamond, Aquamarine, Peridot
Size: L3.9cm W2.2 cm
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