N°1895 ブルス 18金製 ルビー フランス アンティークコインパース

※ この作品はプレビューで、7月の新着ジュエリー&オブジェ展 にお店へ入荷予定です。

フランスの1900-1910年代の「ブルス」をご紹介いたします。
「ブルス」とはフランス語でコインパースのことです。
この作品は18金製で、口金にはルビーが飾ってあり、裏面にはチェーン通し用のリングが付属しています。

「ブルス」は、古代からみられる布や金属製のコインパースで、当初は実用品でしたが、中世やルネサンス時代になると、王侯貴族や富裕な人々ための、彫金や宝石、刺繍で飾った凝ったのものが見られるようになりました。
当時は金貨を入れ、ネックレスのようにチェーンで下げたり、ベルトにひっかけてウエストへ着けるなどしています。

(ルネサンス時代のブルス)

 

口金のトップにカボションカットのルビーが2石、開閉パーツの表面にはカリブレカットのルビーを飾っています。

18金製のパースは、チェーンやメッシュ作成を専門にする宝飾職人によるハンドメイドです。
18金の輪のパーツを作り、それをひとつづつ鑞付けし連結しながら作り上げていきますが、一般的なコインパースは、単純に丸いリングを繋いだフラットな編み目ですが、このコンケースは仏語で「シェヴロン」という「杉織り文様」に仕上げてあり、あまり見られない凝った作りです。

メッシュの拡大画像で、その細かさをご覧ください。
丸いリングをひとつひとつ繋いで編み目を作り上げる、気の遠くなるようなルーティンワークの上、杉織の文様を作っていることを考えますと、当時の高度な技術をもった専門職人ならではの作品と言えるでしょう。

口金はスムーズに開閉でき、ぴたりと閉まります。100年近く前の作品ですが、歪みなど見られないのも一級の宝飾職人が作った証です。

このブルスは、パリの宝飾商「アルトグ・パリ(※下方参照) 」製です。
口金内部に、「アルトグ・パリ 」、特許、作品番号の3つの刻印が見られます。

裏面トップには、このようにチェーンでネックレスのように首から下げたり、短いチェーンでウエストの部分に下げたりするためのチェーン通し用リングが付属しています。

(チェーン:参考品)

 

着けますと、口金のルビーがライン状に光り、アンティークにしか見られない贅沢なコインパースで、杉織文様の作りも魅力です。
似合うチェーンはご紹介いたせますので、ご相談ください。

○ アルトグ・パリ HARTOG PARIS_ジュエラー_宝飾商
19世紀後期から1920年代頃のパリの宝飾商。
ジュエリーと、貴金属や宝石を使ったオブジェ(バニティケース、コインパース等)を創作し販売していた。1912年に北大西洋で沈没した豪華客船タイタニック号の一等船客のアメリカ夫人のジュエリー目録にもアルトグ・パリのダイヤモンドやサファイアのリングやネックレス、エマイユのカフスボタンなどが、ティファニーのジュエリーとともに50数点のリストに載っているほどの、著名なパリのジュエラーであった。

フランス 1900-1910年代
ジュエラー:アルトグ・パリ
素材: ルビー・18金
サイズ:L6.8cm(開閉パーツを含め7.5cm) W6.2cm
価格問い合わせ ▽

France, 1900s-1910s
Jeweler: HARTOG PARIS
Material: Rubys, 18K Gold
Size: L6.8cm (7.5cm including top parts) W6.2cm
Price : Please contact us ▽

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