N°1146　アンティークダイヤモンドペンダント　エマイユ飾りクロス型

フランスの1920-1930年代、アール・デコのアンティークジュエリーをご紹介いたします。

クロスを象ったペンダントでチェーン付き、台座は18金とプラチナ製で、サイズは縦6.0cm、幅3.0cmです。

上のチェーンとリングはプラチナで、オールドカットのダイヤモンドをセッティングしています。
その下には上下左右にオールドカットのダイヤモンドをセッティングし、ダイヤモンドのフレーム全てにミルグレーン（粒状彫金飾り）をつけています。

エマイユは、深赤、深緑、黒、ヴューローズの4色で装飾しています。色によって焼成温度が違いますから、中央の花文様は、エマイユの上にエマイユを重ねたもので、時間と手間、そして技術が必要な装飾です。
ヴューローズとは、フランス語で「枯れた薔薇色」のことで、どの色も単純ではない、フランスらしいデリケートな色彩です。

エマイユは18金製の土台の上に施してあり、まるでオニキスや珊瑚のような艶やかさとボリューム感の仕上がりです。

エマイユ部分、ダイヤモンドとプラチナフレーム、様々な形をぴたりとセッティングしてあります。

下方は、上の部分との接続部分に工夫があり、着けますとデコルテにしなやかに添い、少し揺れるのが魅力的です。

これがフランスのジュエリーの高度なテクニックで、美しい仕上がりとデザインセンスの良さに現れます。

チェーンの長さは38cmです。
アール・デコ時代ならではのデザインと、エマイユの色彩の妙は、フランスのシックなアンティークジュエリーです。